カフェと喫茶店の特徴には明確な差異が見られる。
モダンで開放的な空間を持つ店を「カフェ」と言い、
古風で落ち着いた空間の店を「喫茶店」と認識する人もいる。
自分で取りに行くスタイルの店を「カフェ」とし、
サービスが完全な店を「喫茶店」と位置付けることが多い。
とはいえ、カフェ風の内装の喫茶店や、
喫茶店風のカフェも実在し、外見だけでの
識別は難しいこともある。
その根本的な違いは、営業の許可にある。
飲食店としての許可を取得した店を「カフェ」とし、
喫茶業としての許可を取得した店を「喫茶店」とする。
喫茶業の許可は比較的手に入れやすいが、
アルコールの提供や多様な調理が制限される。
その結果、喫茶店は主に飲み物やデザートを
提供するが、カフェでは様々な料理やアルコール
もメニューに加えることができる。
しかし、その許可を取ったからといって、
特定の名前を使う義務はない。
したがって、「喫茶店」と名付けられていても
「カフェ」の許可を持つ店もあるし、逆のケースも存在する。
また、飲食店の許可を持っている店が、
アルコールや様々な食事を提供する必要はない。
軽食や飲み物だけのメニューで「喫茶店」の名前を
使用しているが、実は「カフェ」の許可を持つ場合もあるのだ。